思い出話
もう2週間以上も前になりますが、今年の春彼岸も一人で実家の墓参りに行きました。コロナ禍は収まるどころか、宮城は増える一方。ピリピリした状況だったので、こっそり帰り、誰にも会わずに帰ってまいりました。
平日の午後だったせいか、お寺は全く人の気配がなく、黙々と雑草をむしり墓を拭く私を、一羽の大きなカラスさんが怖がる様子もなく見おろしておりました。この寺は父方の菩提寺、いずれご縁のある誰かの化身でもあろうかと呑気に考え、一人寂しくもあったのでついつい話かけてみました。
「そっちのみんなは変わりありませんかぁ?」「父は相変わらず無茶言ってますか?」「お母さん、今日は気に入りそうなでっかい白菊がなかったんだよ、ゴメン
」「〇〇がパン屋さん始めたんだよ。多分、身内が一生懸命買ってる。Eちゃんなんか、こないだ食パン
20個買って配ったらしいよー
」「おばちゃん達は元気らしいけど、コロナで会えてないよー
”まだ来るな
”って… 守ってあげてね
」






おじ達は ほぼほぼ鬼籍に入られたが、おば達は5人とも元気でおられる。とは言っても90代が3人もいるので、しっかりしているうちに顔を見に行って 昔の話が聞きたいと、とみに思う今日この頃です。
両親が幼い頃のこと、祖父母たちのこと、戦争で亡くなったおじの話、苦労した話… 楽しかった昭和の話をいっぱい聞きたいなぁ

私の結婚式で、夫の親族が静かに日本舞踊を踊っているのを完全に無視して、我がおじが高らかに「さんさ時雨」を唄い出し、黒留袖のおば達がそれを止めるどころか、立ち上がって円陣を組んで踊ってたっけなぁ あなた方の血を濃く受け継いだらしく、私も太くたくましく生きておりますよ。
陽気なおば上様方、きっと次会う時も「な〜んと、まだめんこぐなって〜」と、笑顔で迎えてください
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