ド根性チューリップ

 ひと月に数日しか帰らない実家ですが、寂しんぼの私は玄関や部屋に花を飾り、ベランダの手入れをします。植物は、手を掛かけた分 応えてくれて安らぎを与えてくれているように感じます

 年末は身内に悲しいことがありましたので、ユリ、ラナンキュラス、スイートピーなど淡い色の花々を控えめに飾ってみたのですが・・・ どうも寂しい。近所のお花屋さんにもう一度駆け込んで、はっきりしたローズ色の元気そうなチューリップを一束買ってみました

 チューリップというと、春になれば学校の花壇やら公園やら あちこちの庭にふんだんに見かける ポピュラーな花のイメージがありましたので、わざわざお金を出して飾ってみたのは初めてかも―。でも、なんて華やか そして可愛らしいんでしょう 

   家族の集まる年末年始を楽しませてもらって、「冬だからたっぷりお水をあげれば、次に来る時まで大丈夫よね」と勝手にたかをくくって置いて来たのですが…。

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   予定が狂って三週間も経った頃に行ってみるとー、ガーン
他のお花たちはヨロっとしながらも咲いていてくれましたが、一番元気そうなチュ、チューリップさんが ちょっとビックリなお姿に・・・、ごめんなさい あまりにいたわしい姿、慌ててキッチンに運び、大きくて浅いボールに水をはり、5cmくらい短くして、そ~っと横たえてみました。
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 翌朝、あらっ、もしかして大丈夫  何とか力を取り戻した彼女たちをキティちゃんの大きなグラスにゆったりと活けて様子を見ていたら、おーっ 午後にはすくっと立ちましたよ。あらためてクリスタルの花瓶に活けてみたら、少しやつれた風情はあるものの 色も佇まいもしっかりチューリップ、立派、立派

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  こんなに一日中誰かの心配をしたのも久しぶりですが(前は愛犬ぴのちゃんがお腹を壊した時…)、その分すごくすごくうれしかった。三日目、帰るころには花びらがこぼれ落ちそうだったので、お花を摘んで乾かしてガラスの器に盛ってまいりました。

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  物言わぬ植物ですらこの生命力。私たちもしっかり栄養と休息を取り、明るいお日様の光をちょっと浴びて頑張らねば  コロナだからとブツブツ文句ばかり言ったり、ふさぎ込んでいてもしょうがない。もうすぐ春が来ますよ さあ、笑顔の花を咲かせましょう

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